社員教育に尽力 持続可能な技術伝承を
これまで培ってきた職人の技術を伝承していくためには、教育は欠かせません。継続して技術をつないでいくために、働きやすい環境を整えつつ、仕事に誇りとやりがいを持てる業界を目指してさまざまな取り組みに挑戦しています。
職人と若者をつなぐキャリアアップツールを開発
建築現場などでは、元請けの建築会社に提出する「施工要領書」があります。
使用材料や施工内容、安全対策などを記載されており、その内容も含めた施工計画書に従って、工事を進めていきます。
かつての職人は「背中を見て覚えろ」というスタイルで、多くを語りませんでした。
しかし、人口減少による人手不足が懸念されている中で、担い手を確保するためには、業務に関心を持ちながら、働きやすく、仕事にも誇りを持って続けていける環境を整えていくことが必要です。
そこで、施行要領書に書かれている一つ一つの工程を5分程度の動画にまとめ、「職人になりたい」という若者に向けたキャリアアップ教育のツール開発にも力を入れています。職人と若者をつなぐツールとして期待しています。
現場で必要な資格を全面的にサポート
現場の作業に関わるあらゆる資格について、かかる費用は会社が全額負担し、技能講習を受講したり、試験を受けたりした日は出勤としています。
資格の取得に向けて全面的にサポートしています。具体的には、クレーンのフックをかけたり取り外したりする「玉掛け」、荷物の積み下ろしなどを行う「フォークリフト」など、現場で必要とされる資格があります。
また、内装解体工事の時には、アスベスト(石綿)が含まれることもあります。
そのような建築物を解体する際には、「石綿取扱い作業従事者の特別教育」または「石綿作業主任者」の講習を受ける必要があり、責任を持って支援しています。
充実した社会保障 安心して仕事に従事
東京土建国民健康保険組合に加入しているため、安心して働くことができます。
家族全員の入院なども保障し、組合総合共済とのタイアップで実質10割が給付されます。
施設の割引や慶弔金なども含まれており、そのほかにも、あんしん財団にも加入しているため業務上、業務外にかかわらず24時間さまざまなけがについて補償する体制を整えるなど、安心して仕事に従事できるように全面的にバックアップしています。